統計・資料
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玩具市場規模データ
 
2023年 6月6日
 

2022年度の国内玩具市場規模は9,525億円
前年度比106.7%で、過去最高を更新

   
  2022年度玩具市場規模調査結果データPDF

2022年度玩具市場規模調査結果データ【主要10分野】PDF
   
  ◎玩具市場規模の概況

 2022年度の日本国内における玩具市場規模は、上代価格(希望小売価格) ベースで9,525億円で、前年度比106.7%でした。玩具市場規模は 、2021年度に現在の形で調査を始めた 2001年度以来過去最高を記録しましたが、2022年度はその記録をさらに更新しました。
 また、玩具の中核を占める10分野(注参照)でも 、2022年度は6,348億円で 、前年度比109.4%と、こちらも過去最高を更新しました。
 2022年度で特に伸び率の大きかった商品分野は 、(1)カードゲーム ・ トレーディ ングカード 132.2%、(2)ハイテク系トレンドトイ 116.3% 、 (3)ぬいぐるみ 113.1% 、 (4)ホビー 108.8%、 (5)のりもの玩具104.8%でした。
 また中分類において 、特に売上金額で伸びが大きかったのは 、(1)プラモデル 、(2)乗用 、(3)フィギュア 、(4)ミニカー 、(5)ブロック 、(6)鉄道模型 、(7)サマー トイ・サマーグッズでした。
2022年度の玩具売り上げが過去最高を更新した最大の要因は、ここ数年にわたって市場拡大が著しいカードゲーム・トレーディングカードが前年よりさらに572億円伸ばして2349億円市場になったことと、ガンプラが牽引するプラモデル、並びにフィギュア、鉄道模型の好調によりホビー市場がさらに伸びたことによるものです。

伸び率では、立体パズル、コレクショントイ、木製玩具などの伸長も目立ちました。
なお、日本玩具協会では、この調査とは切り離してカプセル玩具の市場規模も別途調査していますが、2022年度のカプセル玩具市場は前年度比35.6%増の610億円で、これを合わせると日本国内の玩具市場規模は初めて1兆円を超えました。
ロングセラーブランドの2世代化、3世代化が進んでいることもあって、玩具の大人市場はますます広がっており、少子化のなかでも玩具市場はさらなる拡大が可能であると考えています。

(注)主要10分野とは、市場全体からベビーカー・チャイルドシート・三輪車などの乗用関連と、雑貨、ホビーを除いたものです。

玩具市場推移グラフ
(上記グラフPDF資料はこちら
 

◎2022年度の商品動向
 2022年度の玩具市場規模が、調査開始以来、過去最高を更新した最大の要因は、前年度比132.2%、金額にして572億円伸ばしたカードゲーム・トレーディングカードの躍進です。
特に「ポケモンカードゲーム」 は、レアカードの高額取引がたびたび話題になることもあって、前年度に続いて2022年度も大きく伸びました。
また、 新規参入の「ONE PIECEカードゲーム」が好調な滑り出しを見せており、この分が丸々上乗せになっている他、来年に発売25周年を迎える「遊戯王OCG」の売り上げも良好でした。
 また、ハイテク系トレンドトイの伸びは、新“触感”液晶トイの「ぷにるんず ぷにぷらす」や、「Tamagotchi Smart」などのヒットによるものです。
 ぬいぐるみはポケットモンスター、スーパーマリオ、ジブリなどのキャラクターのぬいぐるみが好調だったことで売り上げを伸ばし、のりもの玩具は新シリーズの「トミカヒーローズ ジョブレイバー」が加わったトミカが好調だったことなどによるものです。
 ホビーは新作アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」が加わったガンプラが牽引するプラモデル、並びにKATOが好調だった鉄道模型、さらに「ONE PIECE」や「初音ミク」、「アズールレーン」などのキャラクターに加え中国メーカーのブランドが人気を集めたフィギュアと、いずれも売り上げを伸ばしました。
 乗用が前年より伸びたのは、コロナ禍で落ち込んでいたベビーカーの需要が回復したことなどによるもので 、ブロックは突出した伸びを見せたブランドはなかったものの主要各ブランドとも前年を上回りました。
 サマートイ・サマーグッズは猛暑が続いたことや、海水浴客がコロナ前の水準に戻った海岸も多かったことが大きなプラス要因となりました。
 この他、立体パズルではここ数年好調が続くルービックキューブが 、コレクショントイでは大人の客層の拡大も顕著なシルバニアファミリーが市場を牽引し、木製玩具では書店などのルートでの販売が好調でした。
 以上のように、おもちゃ業界は非常に好調に推移しており、その波に乗ってこれから夏休み商戦、そして最も重要なクリスマス商戦へと向かっていきますが、今回の東京おもちゃショー2023では注目の商品も数多く発表される見込みであり、2023年度も大きな成果が得られるものと期待しています。


   
   

 

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